全員いつか必ず「学力の限界」が来る!そこからが本当の闘いだ!

私もありました。「学力の限界」。

忘れもしない高校1年生のときです。

『授業を聞いていれば中学の時みたいに定期テストも楽勝だろ?俺より頭いいやつなんてそうそういね~よ!ヒャッハー!』

ハイ、学年351位。(下位2.5%以内、得点が正規分布しているとすると、偏差値にして30ちょいくらい。)

『授業を聞いても中学の時みたいには定期テスト点数とれない。俺より頭悪いやつなんてそうそういね~よ!ショボーン・・・』

賢い親や賢い子供たちは、私のような頭の悪い結果にならないよう、いつか必ずくる「学力の限界」を知っておきましょう。

「学力の限界」とはなんなのか?

一言に学力の限界といっても色々な意味がありますが、私のマイルールについてお話します。

私の定義する「学力の限界」とは以下のことです。

学校の授業を聞いただけではテストの点が取れなくなること

だれしも小学校1年生であった経験はあるでしょう。(ない人は戸籍があやふやな可能性あり)

そのとき算数の授業で数を数える授業を受けているはずです。思い出せなくていいです。

そこでは「1」から「10」まで数えることをしている。

この「1から10まで数える」という単元について予習復習した人はほぼいないでしょう。

授業を聞いただけで理解できる人が多かったはず。

その後、引き算をするあたりで怪しい・ちょっと計算に時間がかかるという人はいましたか?

2年生になり掛け算九九になると、ぼちぼち授業を聞いただけではきちんと習得できない人はいましたか?

3年生になり割り算をすると、クラスでも「ひっ算がよくわからない」という人も出てくる。

5年生くらいで「速さ」とかになると、かなりできない人が出てくる。

6年生で「分数の掛け算・割り算」ともなれば、スラスラ解ける人は半分もいなくなってくる。

中1で正負の数、文字式。

中2で連立方程式。

中3で2次関数。

あなたはいつ授業を聞いただけでは問題が解けなくなりましたか?

あなたはいつ授業で先生の説明が理解できなくなりましたか?

私は高1の因数分解でそびえ立つ壁に頭からぶつかりました。

授業を聞いただけでは因数分解の途中式がどうなっているのかサッパリわからなかった。

高2も終わりになって、受験が視野に入ってきて危機感から因数分解をワークを5周するなど練習しまくってようやく理解したのです。

今は算数・数学を例に挙げましたが、人によっていろいろな教科・単元のどこかのタイミングで学校の授業を聞いているだけでは理解できない時が来たはず。

言い換えれば、予習・復習等、量をこなさないと理解できるようにならないときがあったはず。

私はこの「ちょっと授業を聞いただけでは理解できなくなる壁」をめちゃくちゃ重要視しています。

なぜなら、この「学力の限界」に当たったら、もう努力しないとその先の成長はないからです。

「学力の限界」が遅ければ良いとかそういうことじゃない

勘違いしないでほしいのは、「学力の限界」が来るのが早かったからと言って「頭が悪い」、とかそういうことではないです。

人それぞれ向き不向き、得意不得意があるもので、私の場合では英語は中1で早くも限界でした。昔は小学校で英語なんてやってないからね。

たまたま数学に関しては「学力の限界」が遅かっただけでしょう。

そのこと自体にあまり意味ありません。

例えば難関大学に合格することを目標とした場合、いくら中3まで数学が得意で授業だけで理解できても高1で撃沈していたらまったく意味ないわけです。

大学合格なんていう目標じゃなくても、「学力の限界」が遅かったことが何か仕事の役に立つかというと、まったくそんなこともないわけです。

大切なのは「学力の限界」に当たったあとどうするか、です。

親は子どもが「学力の限界」に当たったことを見逃してはならない!

塾・家庭教師業を長くやっていると、勉強面で問題があるから私のような塾・家庭教師を頼む人がいるわけです。

『うちの子は勉強はいつも学年トップ!問題はない!むしろさらなる高みを目指して塾に行かせるわ!』なんて親はスーパーレアで、『成績が上がらなくて・・・』という親が99%です。

できれば「成績が上がらなくて・・・」となる前に自分の子供がどこでつまづいたのか、授業を聞いただけでは理解できなくなったのか、「学力の限界」に当たったのかを、気づいてほしい。

小学校1年生で「10まで数えられない!」といって塾に通わせる親はあまりいない。小学校1年生で10まで数えられない子はほとんどいないからです。少なくとも親は「10まで数えるくらいはできているだろう」と思っています。

そして、掛け算九九になって、ぼちぼち九九ができない子が出てくる。

しかし、この時点では親はまだ「ちょっと遅いけど、時間をかければ九九も言えるし大丈夫だろう」と思っているでしょう。

本当はこの時点で親としては手を打ってほしい。

九九のスピードに問題がある時点で、きちんと九九をスラスラできるよう子どもを鍛えてあげてほしいのです。

授業を聞いただけでスラスラできない単元があるなら、もうそれは「学力の限界」です。

算数苦手の原因その1、掛け算九九の重要性を熱く語る 算数苦手の原因その1、掛け算九九の重要性を熱く語る

子どもが「学力の限界」に当たって放置すると取り戻すのは苦行

「学力の限界」に当たっても親がそのことに気づかず、あるいは放置すると、子どもはその教科ごと苦手になるのは明らかです。

その後の授業はほとんどわからないことばかりで、すぐに授業を聞かなくなるでしょう。

もはや授業をどう理解すればいいのかもわからず、勉強のしようがなくなります。

一度、苦手になった勉強を再びやらせるのは子どもにとってものすごく苦痛です。

一度嫌いになった人を無理やり好きになるのと同じように苦痛です。

だから、そうなる前に「学力の限界」はいつなのか見極めなければなりません。

子どもがやっている宿題をマメにチェックし、テストがあったら、どのようなところで間違えているのか見ます。

小学校ならテストで80点を下回ったら、その単元は怪しいと思ったほうがいいでしょう。

塾・家庭教師で「学力の限界」からのつまづきを取り戻してもらえる?

最悪、というより多くの場合「学力の限界」に突き当たるから、塾・家庭教師を頼むわけですが、頼めば遅れを取り戻してもらえると思うのはかなり危険です。

塾・家庭教師に頼んだとしても、担当する講師がそもそも「学力の限界」がいつだったのか見極められるのかという問題があります。

見極めたとしても、じゃあつまづいたところまで戻ってきちんとやり直すのか、という問題もあります。

『えっ?塾や家庭教師って、できないところからやり直してくれるんじゃないの?』と思うかもしれませんが、そんなことはあまり期待できません。

塾も利益のためにやっているので、「できないところまで戻って鍛えなおす」といってもある程度限度があります。

そのような対応をすると、1人の生徒にかかる時間と手間がものすごく増えます。つまり利益が減るわけで、塾側としてはそういう対応はあまりしたくない。

中学2年生に対して小学校の割り算から鍛えなおすことを想像してみればわかると思います。

家庭教師なら個別対応が専門なわけでつまづきから鍛えなおすことが期待できますが、その場合遅れを取り戻そうとするとそれなりの費用がかかるわけです。

週1・週2で1時間ずつ家庭教師を頼んだところで、ものすごい遅れを取り戻せる素晴らしい講師はレアで、一般的なレベルの講師では授業時間・回数を増やさないと無理。

結局のところ、一度「学力の限界」につまづいて、それが放置されると塾・家庭教師に普通にお願いするくらいでは遅れは取り戻せないわけですね。

親としては、是非そうなる前に手を打ちたいところです。

「学力の限界」に当たったら苦しい努力の始まり

「pen」という英単語1個覚えるのはそれほど大変ではありません。

それこそ授業中に自然に覚えてしまうレベルです。

ですが、英単語1000個覚えるのはかなり大変です。

ほとんどの子にとって学校の授業だけで覚えられるキャパを超えています。

大人なら誰しも経験があるでしょうが、英単語を1000個覚えるってとても苦しい。

きれいごと抜きで、赤シートとか使いながら電車の中で覚えたりした人もいるでしょう。

同じことを子供たちもやらなければなりません。

「遊びたい時間を削って大量に勉強する」という自分を強烈に律する力が必要になります。

初めて「学力の限界」にあたったとき、これができるかが子供のその後の成長も左右するでしょう。

「自分を律する力」。

勉強に限らず、あらゆる職業・仕事で求められます。

最終的に子供たちは自分でお金を稼ぎ、食べていかなければならないのなら、これほど大事なこともありません。

甘えるな!甘やかすな!

「学力の限界」に当たった後、初めての大きな面倒ごとに向き合えるかで、きちんと仕事していける大人になれるかどうかが問われている!