塾に通っている人によくある勘違いがあります。
『塾に行っているから受験も大丈夫だろう』
頭の中がお花畑なんでしょうか。
あなたが塾に行っているのと同様に、周りの人も塾に行っているんですよ!!
周りの人もあなたと同程度には頑張っているのに、どうして成績が上がっていくと言えるのでしょうか。
塾に行って、通常通り頑張っている程度では他人を出し抜くことなどできない。
それでは受験では勝てないのです。
学年が上に上がるほど勉強することは難しくなっていきます。
中1と中3が同程度の勉強量でいいはずがない。
なめてるのか?と言いたい。
塾に通わせている親にしてもそうです。
『塾に通わせているから大丈夫だろう』
子供のこときちんと見えてます?周りがどれだけやっているか見えてます?
成績上位ほど勉強するという上が重い世界
成績上げるって簡単じゃないのですよ。
少なくとも周りは、あなたと同程度には塾に行ったり勉強をしている。
そして、恐ろしいことに成績上位ほどより質の良い・量も多い勉強をこなしているのです。
・講師が少しでも意味不明な説明したならば、猛烈に突っ込む
・1問でも不安なところがあれば、必ずそれは繰り返し演習して潰しておく
・『類題を出してくれ』と講師の仕事を増やしまくる、類題乞食
こういうのが成績上位になるほど顕著になる。
だから、ちょっと塾に行って、そこそこ勉強するようになった程度では、成績が上がるはずがない。
上に行こうとすればするほど、厚~く、重~いフタを怪力男が上から押さえつけているようなものです。
いいですか?
『テキトーにダラダラやっている子が塾に行っても、成績が上がらないのは当たり前だ!』
と言っているわけではありません。
そんなのは当たり前すぎて言うまでもないことです。
それよりも、
『塾に行って普通に努力している子でも、成績が上がらないのは当たり前だ!』
と言っているわけです。
とある小5生の勉強量
これは中学受験を目指しているある小5生の話です。仮にAさんとしましょう。
Aさんは週4・毎回1時間強で当塾に通っています。
その週4の授業で、毎回私に激詰めされて泣くこともしばしば。
しかもAさんは、授業でイマイチだったところを家族総出で復習します。
そこまででもかなり根性の座った子そしてご両親なのですが、さらに先々分からなそうな問題があると、学校に行く前に予習をするのです。
小5で予習・復習をきちんと意識してやっているのです。
当たり前ですが、学校の課題はきちんと計画的に自主的にやっています。こちらが何か学校の課題について指示したことはありません。
それだけやっているのですから、3か月前まで算数で50点とか取っていた子が、最近ではクラスで1番の点数を取ることもボチボチあります。
しかも、『100点じゃなかった・・・』と悔し泣きするという念のいれ様。
小5で、学力的にも精神的にもここまで負荷をかけている子はなかなかいないでしょう。
たまには手綱を緩めなくてはと思うほどです。
中学生にでもなれば、少なくともこのAさんよりは努力していなければ、成績など上がらないのは道理というものです。
塾に行っただけでは成績は下がる?
もう一度言いますが、あなただけではなく周りの子も塾に行って勉強しているのです。
そしてあなたとおなじくらい頑張っています。
どこの塾もそれぞれの熱量をかけて、子供たちに教えています。
だから、『塾に通っているから大丈夫』では、成績が上がるどころか下がってしまうのは当たり前なのです。
成績を維持することすら困難なのが普通です。現実です。
いつの時代だって、周りを努力を上回らなくては登っていくことはできないのです。