『うちの子は夜遅くまでゲームをしていて・・・まったく・・・』
インターネットをつなげると全国の小中高生のご両親からそのような言葉が聞こえてきそうです。
生徒の親御さんからもそのような言葉はしょっちゅう聞かれます。
「ゲーム」を「スマホ」に置き換えてもそう変わるものではないですね。
今は何かと「時代の流れ」とかいうごまかしの言葉で子供がやることは何でも肯定されがちですが、夜遅くまで友達とゲームをしているとか控えめに言っても
ヤバイですよ!
あなたが小学生のとき夜20時に友達と遊んでいましたか?
インターネットとは恐ろしいもので、いつでも友達とつながれてしまうのです。
夜遅くまでゲームをしているというのは私が子供の頃からもありましたし、なんなら私も中学高校くらいの頃は23時くらいまでゲームをしていたことも多々ありました。
でも友達と一緒に夜遅くまでゲームをするというのは物理的にできませんでした。
「インターネットでボイスチャットでしゃべりながらゲームをする」
そんなことができる時代ではなかったですからね。
友達と遊べるのはせいぜい18時くらいまでで、夜遅くに友達と会うということを日常的にするようになったのは中学3年生になって塾に行くようになってからが初めてです。
それも遊んでいるわけではありませんからね。
日常的に友達と夜遊ぶようになったのは、ようやく大学生になってからでしょうか。
ところが、ところが・・・・
今の小学生は当たり前のように日が落ちてからもインターネットで友達とつながります。
LINEだったり、ゲームだったりと、様々なことがあるわけです。
言ってみれば夜になっても友達と遊んでいるのですよ。
遊んでいるのを問題にしているのではなくて(それも問題ですが)、「友達と夜遅くまで」遊んでいるのが問題なのです。
私たちが子供の頃していなかったことを今の子供たちはしているのです。
友達とそんな夜遅くまで遊んでたら、そら疲れるよ、そら時間なくなるよ
「時代の変化」で片づけてはいけませんよ。
いつまでも友達と遊ぶということは、当たり前ですがそのほかのことをやる時間がなくなるのです。
それも「友達」という子供たちにとっては離れがたい存在つきなのです。
大人でも朝から夕方まで会社の同僚やらと顔を合わせて、プライベートな時間までずっと一緒だったらどうなりますか?
気の合う人だったとしても、たまには気疲れしたり、微妙な空気になったりいろいろあるわけです。
四六時中誰かとつながっているということは、相手が誰であれストレスがかかるのです。
『最近の子供たちは忙しい。やることが増えた。だから疲れるんだ。不登校にもなるんだ』
などと言われていますが、夜まで他人と繋がっていたら疲れるに決まっているのです。
夜遅くまでLINEしていることが問題になったりしますが、18時以降も友達と遊んでいるようなものなのだから、当然問題が起こるよね、という当たり前すぎる話です。
ですから親としては制限する必要があるのだと考えます。
『友達のところに遊びに行くなら18時までには帰ってきなさい!』というのと同じことですよ。
そうしないと、子供には時間がなくなるのは当たり前です。
私たちの子供の頃で、友達の家で21時まで遊んでいてどうやって飯を食べるのですか。どうやって勉強するのですか。自分のゲームのレベル上げすらできなくなります。
自分一人で気楽に遊ぶということすらできなくなります。
今一度、他人と夜遅くにつながるということの意味を真剣に考えるべき
時間は無限ではありません。
友達に限りませんが、誰かと関わるということは自分の時間は確実に減るのです。
勉強でなかったとしても、自分自身やりたいことというのは人それぞれあるはずです。
あまりにも他人とつながりすぎるというのは、自分の時間を削るということになるのです。
子供たちはではそんなことを自分で制限することはできません。
親が制限しなければできないことです。
「時代の流れ」とかいう言葉でテキトーに片づけるのではなく、必要なこととやってよいこと、バランスをとって子供に向き合いたいですね。