以前、私の教え子でこんなことがありました。
高校受験を控える中3女子で、内申点はオール5に近く入試本番も90%はとれるだろうというハイスペック。
このような成績ならば、市内トップの進学校、いや県下トップの進学校も狙えるレベルなのですね。
東京で言えば、日比谷・西・国立。
神奈川で言えば、湘南・横浜翠嵐・柏陽。
愛知で言えば、旭丘・岡崎・明和。
冗談で「私が教えんでもなんとでもなるだろww」と言ったものです(実際はそういう子でもいろいろ課題はあるものですが)。
私は当然ながら進路を決めるにあたって先ほど挙げたようなレベルの高校に進路希望を出すものだと思っていました。
学校の先生もそう思っていました。
彼女の友達もそう思っていました。
本人もそう思っていました。
唯一、親だけは違っていました。
「女の子はそんな進学校にいくのではなく、手に職をつけなさい。」
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・は?
「生徒に対し叱る」というのはこういう商売ですから日常茶飯事ですが、「生徒の親に切れる」という経験をしたのは後にも先にもこのケースだけです。
いったいなんのために塾に来ていたのだろうか、とも思います。
このような、昭和か明治時代のような感覚の方が平成・令和の時代にも存在していたし、未だ存在しているかもしれません。
今の話はやや昔の話ですが、令和の時代にそんな案件に当たったら北は北海道から南は沖縄まで飛んでいき、三日三晩訴え続けるに違いません。
「お願いだからやめてくれ!」
さて、そうはいうものの「女の子だからこうあるべき」みたいな時代錯誤な風潮は現在ではかなり薄れているのも事実です。
少なくとも進学面では。
入試制度面では一部不公平な制度が残っているものの、女子にとっては日に日に状況は改善されているものと考えます。
また私の主観ですが、小中学生を教えていると、女子のほうが学力・成績面に関して優秀なように思えます(平均的には)。学校の先生や他の塾講師などに聞いても、表立っては言いませんがだいたい同じような感覚です。
『同じ高校でも入試合格点が女子より男子のほうが低い』とかいうことが噂だったり事実だったりすることが過去ありますが、そうでもしないと女子と男子を同数くらいとることができなかったのでしょう。
点数で勝負すれば女子のほうが有利だったはずなのに、男子は下駄をはかされ、女子は不当に押さえつけられていた場面もあったし、今もあります。
ですが、そうした男子有利な時代は終わりつつあります。本当の実力勝負になってきているのです。
今はまだ男子が『男子が有利な時代は終わりつつある』ということに気付いていません。
今この変わり目が女子にとってはチャンスです。
男子が危機感を抱く前に、さっさと女子が席を確保してしまうのです。
これは進学面に限りません。
就職やら仕事面ではまだまだ男性優位すぎる社会ですが、変わりつつあるのは一緒です。
そして男性に危機感がないのも一緒です。
未だ社会的には不利な状況にある女性ですが、男性が寝ぼけている今がチャンスでもあります。
勉強を頑張る女子へ!
炎心塾で毎日勉強してみないか?
あなたが男有利の社会を踏みつぶしていくのだ!