高校受験で内申点がいらない高校がありうるという事実!

公立高校の受験で最も重要な要素の一つである内申点。

私も内申点制度についてくだらない経験をしたとか言う記事書いていたりするので、塾の経営者という立場抜きで個人的には内申点など消滅してしまえ!という気持ち。

でもね、塾の仕事やっていれば

『内申点がくだらない?それで高校入れるの?先生の機嫌を取るのが世の中の現実!!』

とか言い、生徒たちに提出物を出すことを徹底させ、学校の授業中先生に反抗的な態度をとらないよう説得するわけです。

それで大半の生徒にとって高校受験が少しでも楽になるのですから。

それでも、中学時代の私がそうだったように、

「高校受験も大学受験のようにペーパーテスト一発勝負でOKならいいのに」

と思う生徒たちがいるのもまた事実です。

つまり内申点がいらない公立高校入試!

そんな都合の良い話があるか!と言えばあるんですね!

内申点がいらない入試!北海道の例

『入試一発勝負!』『授業態度関係なし!』『中学教師にアッカンベーな生徒大歓迎!』と言いかねないような入試制度に一部なっているのが北海道です。

(令和4年度)道立高等学校入学者選抜の手引

(出典:北海道教育委員会)

上の手引きのP23、下のほうに以下のような文言があります。

(ウ) 募集人員の15%程度については、学力検査の成績を重視して、選抜を行うこと。

そして、それを受け、下記資料は学校ごとの『どれだけ学力検査(入試本番の点数)を重視するか』の数字が書いてあるのですが、学力検査:評点(内申点)=10:0とか9:1とか8:2とかになっています。

注:上記は執筆時点です。受験生の皆さんは最新の受験情報をご確認ください。

ざっくり何を言っているのかというと、

『合格者のうち15%は入試本番の点数を重要視して、選抜するからね。場合によっては100%入試一発勝負よ!』

ということです。(まあ面接も学力検査に含まれている場合があるので純粋にペーパーテストと言われるとそうでもないのですが)

仮に内申点オール1でも、入試で満点を取れば難関校も突破!ということが制度上ありうるわけですね。

さすがにいかに入試満点でもオール1の人間を取る勇気のある公立高校があるとは思えませんけど。

しかし、『テストは自信あるけど、内申点が足らなそう・・・』という授業不真面目な私の中学時代のような生徒でも可能性が広がったのです!

他都府県の内申点がいらない高校入試

富山県

『10%ルール』などと呼ばれていますが、令和4年度の募集要項には以下のように書かれています。

P2、7:選抜の方法、(4)

高等学校長は選抜に当たって、(中略)。ただし、調査書評定点又は学力検査の成績が、募集人員の上位10%以内にある場合は、調査書評定点又は学力検査の成績の一方により、判定することができるものとする。

(出典:令和4年度富山県立高等学校入学者選抜実施要項(by富山県教育委員会))

『上位10%なら、入学試験だけ成績良ければOKなんだ!』と思うかもしれませんが、『高等学校長は・・・できるものとする』とあるので、必ず合格させなければならないとは解釈できないのはちょっと気になります。

言ってみれば、高校の校長の裁量次第なわけです。

要綱の解釈上は『校長が・・・できる』とある以上、合格にしなくてもいいわけですね。

まあ校長の裁量はあるものの、内申点が多少悪いくらいでも入試本番に自信があるなら、可能性にかける価値はありそうです。

内申点がいらない入試制度があるのは2道県だけ

結局、全都道府県調べましたが、令和4年時点で『100%入試だけ!テストバカ来たれ!』みたいな入試制度を取っているのは北海道と富山県だけ。

それも一部だけだし、なんなら高校の裁量次第でどうなるかわからないことすらあるというあいまいなものでした。

でも、私が神奈川の高校受験をした頃に比べれば、「内申点悪い:入試自信ある」系の生徒にとってはかなり良い時代になっていますよ。

「100%入試のみ・内申点いらない」みたいな極端でエッジの効きすぎたものでなくとも、80%入試:20%内申、くらいなら多くの都道府県で見られます。

私が受験した時など、入試40:内申60、とかでしたからね。一体どうしろと・・・・。

一方で、入試50%:内申50%くらいの比率の県はまだまだ結構存在しています。

言ってみれば昔ながらですね。

その中でも鹿児島県のように、入試50%:内申50%ですが、内申点の内訳が、主要5教科で50点、実技4教科で400点と、異常に実技科目が重視されているという、ある意味エッジの効いた入試制度があったりしますね。面白い!(私が受験するならいやすぎるけど・・・)

概して、大都会を抱える都道府県は入試制度が多様性に富んでいます。

入試:内申が80:20、70:30、60:40、50:50から高校が選べる、とか。

中学生それぞれが自身の事情に応じて選べるのはいいですね。

また、概して進学校と言われるような偏差値が高い高校が入試本番の点数を重視する傾向にあります。

一方でこの情報公開が求められるご時世、明確な数字を示していない県すらあります(宮崎県とか長崎県とか)。

20年前ですら神奈川県は公表していたというのに、未だそんな不透明なことをやっている県があるのだから驚きです。そういう県の中学生は大人しく内申点も入試もどちらもできるだけ高くなるように頑張らなければならないので不安でしょうね・・・。

内申点がいらない、配点が低くても結局は内申点があったほうが楽

このように、100%入試!とか8割入試!とか入試本番重視な制度を取る学校は増えていますが、ペーパーテストが得意でも決してそれだけで通りやすいということでもありません。

北海道にしろ富山県にしろ、合格者全体の占める「100%入試」枠はとても少ないのです。

枠が少ないということは当然、競争率が高く、「内申点が低くても一発当ててやるぜ!」的な下剋上根性旺盛な受験生がその枠を争うわけです。

通常の選抜で8割入試で得点すれば合格できるところが、「100%」枠で合格するためには9割得点しなければいけないかもしれません。

ハードルは上がるわけです。

何も「100%入試!」だけに限らず入試の点数を重視するということは、入試のハードルは通常より上がることを意味します。

よって大人しく内申点をきちんと取ったうえで入試に臨むのが楽なのは間違いない。

「内申点もそこそこある、入試本番もそこそこ取れる」が結局のところ大正義です。

さあ!学校のテストと提出物きちんとやるぞ!

もう、内申点取り戻せない昔の私のような手遅れさんは入試本番で逆転!死ぬほど勉強しよう!

私についてこい!